選手としてだけじゃない。中の人としても大きく成長していかねばならない大事な時期を今、女王鳥山 ロード新井日和は過ごし、候補和先学び、・新進化しようと懸命にもがいている。輩た

　２０２１年に選手生活をスタートさせて、ちがてもらえでいいのかなっていまオートＧ１ムーンライトチャンピオンカップここまで順調過ぎるぐらいに成績を伸ばしてきた。厳しす伊どんどんランクも昇段して、い分収入も増えた。私はと思勢崎

　でも、甘え鳥山 ロードまだ彼女は２１歳になったばかりである。る存選手になった当時はまだ未成年だった。４日社会人経験すらないまま、開幕この特殊な男子社会に飛び込んできた。進化井日実戦をこなすだけでなく、ひとりの社会人としての常識やマナーも同時に覚え、学習しなければならなかった。

　「はい、特にこの一年はいろいろと経験して、走る仕事のことだけじゃなく、違ったことでもいろいろと悩みがありました。なかなかうまく行かないこともあったりして、すごく大変な時期を過ごしました。でも、この世界で長く活躍していくためには、私も変わらなければいけないところもありますし、その辺りはいろいろと大変でしたね…」

　プライベートに戻れば、同級生たちはまだ学生生活を送っている頃に、新井はタフな世界で必死に、けなげに様々な課題に向き合い、取り組み続けた。そのひとつ、ひとつを乗り越えていくたびに、新井は大人になり、仕事への取り組みがより真摯になり、その相乗でレースでの成績も向上していった。

　とにかく、今は学びと修業の大事な時間であることは、何よりも誰よりも新井自身が一番よく理解している。

　「仕事でうまく行かない時があっても、私は投げ出して、逃げることができません。それが私の性格なんです。レースで活躍すれば、お金を稼ぐことができますし、親孝行もできます。大変なこともありますが、いろいろと学んで、勉強して、どんどん活躍していけたら本当にうれしいです」

新井は根性がある。

　同じ３５期生の出世頭である佐藤励も「あの女子の根性はハンパないです！　練習から負けず嫌いさを出して、本当に真剣に走っていますからね。そういうところはすごく刺激になりますし、自分も見習いたいところです」と称える。

　最近は同じグループに後輩も入ってきて、さらに彼女の自覚は高まってきている。

　「私は家でも末っ子ですし、これまでの人生は甘やかされることが多かったです。でも、ここは厳しい世界ですから、甘えてばかりはいられません。私はみなさんに厳しく指導して頂き、ここまで頑張れましたが、後輩にはやっぱり厳しくできないんです（苦笑い）。先輩たちが厳しい分、私は甘えてもらえる存在でいいのかなと思っています。後輩にも同級生みたいな感覚で接してもらって、ちょっとした息抜きになってもらえたらいいかなと思っています」

　先輩たちの厳しい教えには歯を食いしばって付いていき、後輩たちにはやさしきフレンドリーに触れ合う。多彩な人間キャラクターの引き出しを絶妙に使い分けて、２１歳の新井はレーサーとして人間として成熟していく。

　改めて振り返ってみれば、彼女はまだキャリア４年目である。それを思えば、ここまでの進化速度は申し分ない。根性満点の新井だからこそ可能にできた道のりだった。

　さあ、地元の名物ナイターＧ１。絶賛進化中の女王候補はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

　「はい！　まずは自分自身が満足できるレースをすることです！　そして、ファンのみなさんの車券に少しでも貢献できるように働いていきます！　できるだけ上まで勝ち上がっていけるように頑張りまーす！」

　自覚も、意識も、姿勢も、発言も、どんどんプロになってきました。

　頼もしいです、ヒヨリさん。

　（淡路　哲雄）
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